マスクと口紅
2021/05/18
みなさま、ごきげんよう(*‘ω‘ *)
カインドアイランド、日本舞踊講師の藤間裕希那です🌸
おうち時間が長くなり、座っていることが多くなったので、念願のビーズクッションを手に入れました✨
ずもっと。うずもれるフィット感たるや。これは快適。
さて、前回お話していたルーヴル美術館のはまぐり(らしきもの)。
私が発見したのは、
「Coquille en ivoire laquée d'or」という作品です。
「R 428」と「R 429」で対になる、と書かれていると思われます。
(英語もフランス語も分かりません・・・)
この貝の内側には、源氏物語絵巻のような絵が描かれています。
はまぐりと源氏物語絵巻と言えば!
「貝合わせ」です💖
平安時代から伝わるそうですが、簡単に言うと、神経衰弱のように、対になる貝を探す遊びです。
金箔や蒔絵、極彩色(発色がよくてとてもカラフル)など時代によって流行りは変わるようですが、とっても美しい小物です。
まさかまさか憧れのおフランス、かの地に蒔絵のはまぐり(らしきもの)が展示されているとは驚きです!
異国の芸術に触れて、刺激し合って発展して来たんですよね✨
そんなはまぐり、別の用途でも活躍するのですが、それが「口紅入れ💄」です!
その頃の口紅は紅花を練って作られており、大変高価な物でした。
「おちょこ」や「はまぐり」の内側に塗って乾燥させた状態で売られていました。
そうして!やっと!踊りの話をします!
演目の名前は「紅売り(べにうり)」
はまぐりの貝に入れた口紅を売り歩く娘さんのお話です。
紅をさす時はどんな時でしょうか?
時代をさかのぼると「魔除け」に辿り着くのですが、この曲の中では「恋の色」として登場します💕
― 紅染の小指の爪や春の宵 ―
と始まります。
小指を使って紅を塗ったんですね。
振りとしても、小指に紅を付けてから、くちびるにチョンチョンとのせる仕草が出てきます。
鏡をのぞき込んで、ドキドキしながらお化粧をする。
女性の踊りは円を描くように柔らかく動きます。
何気ない所作が、初々しくもなんとも艶っぽい。
小学生のころ、初めて口紅を付けた時。
少しお姉さんになったようなドキドキ感を思い出します。
発表会があると小学生のお嬢さんに口紅を塗る機会があるのですが、そんな時も急に色っぽくなったりするので驚かされます。
お化粧って魔法だな、と思います。
もうすっかりマスク着用が当たり前になってしまったので、久しく口紅を付けていませんでした。
そんな時、リモートで友人とお話する機会ができたので、お、これは口紅チャンスと、いそいそと塗りましたところ、久々すぎてめっちゃトキメキました✨✨✨
一気に血色がよくなって、気持ちも晴れやか😊
お化粧って魔法です。
調べてみると、マスクに付きにくいリップもたくさん出ているようですね💄
いくつか試してみたいと思います💖
以上、セーラームーンの変身シーンを見てから紅色が大好きになったゆきなでした!